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2014年07月21日

【R-18G創作小説】解放されし心

お久しぶりでございます。暁 紅龍でございます。

さて、今回自作小説の公開をいたします。

ーーーーーーAttention!!!ーーーーーー
この先のコンテンツでは、下記の内容の描写が含まれます。

18歳未満の方、グロテスクな表現の苦手な方の閲覧は禁止です。
【タイトル】解放されし心

【作品内描写】人→竜化、流血等グロテスク描写有

【作品プロパティ】ドラゴンに変身できてしまう異質な身体を持つ主人公は、村の人々から虐待を受けていた。ある日を境に、主人公の周辺の変化が起こると主人公の心境に変化が訪れる…。

上記の注意書きをご了承された方は、「小説本編を見る」からご覧ください。「おら!おめぇは本当にどんくせぇなぁ!なんでそんな事もできねぇのか、俺にはさっぱりわからねぇ!」
俺は、毎日責め立てられている。
村は凄く貧しく、人々も言動がささくれ立っている。

そんな村に、俺が生まれたのはほんの数十年前。その頃はこの村も人々は明るく、作物も豊作で旅人たちの休息地としても有名であったらしい。
母と父は村の外からやってきてこの地で俺を生んだ。だが、俺は村人から歓迎される、祝福されるどころか、忌物として扱われるようになった。それはそうだろう。生まれ出た時、俺は人の姿ではなかったのだから。

母と父が俺を育てるのに、どれだけ苦労したことかわからない。俺が成長していく事に、村人たちは危機感を感じていた。俺は数年前に両親を流行り病で亡くしている。幸いにも、俺は流行り病の影響を受けずに、両親の最後を看取った。
死に際、母が言った一言が、俺の胸を重くさせる。「あんたは強い子。きっとこの先もずっと違う世界を見ていける。だから、今は歯を食いしばって生きていくのよ……。」
どうやって俺は生きていけばいいのかさっぱりわからない……!俺は路頭に迷った挙句、隣人の親子の養子になり、隣人の畑を耕している。これが苦痛の始まりであった。

隣人はそもそも、俺を快く受け入れようとはしなかったが、村長の説得を飲んだようだ。
それ以降、俺との接し方はまるで動物、いや、それ以下の扱いであった。殴る蹴るは勿論の事、食事もままならない。
だが、俺の身体は暴行を受けた翌日には綺麗さっぱり回復しているのである。
痣も無ければ、それこそ食事を摂らなくてもそこそこ動ける。
それをまじまじと見せつけられた隣人は暴行をエスカレートさせていった。
村人全員が、俺を拒んでいる。あいつは化け物だ。早く殺さなければ。毎日のように暴言を浴びせられた。
ちょっとでも隣人が気に入らない事をすれば、俺は親子ぐるみで暴行を受けた。殴る蹴るだけはない。時には鋭利な刃で背後から切られる時もあった。

それでも、母の言葉を思い浮かべて、必死に耐えた。それが、俺の理性を繋ぎ止めている最後の砦であった。

ある日の晩、俺は、そっと家を抜け出し丘へ向かった。そこは月夜が綺麗で俺の唯一の癒しの場であった。
木に寄りかかり座ると、そっと夜空を見上げる。木陰から俺を月明かりが照らす。……自然と涙が零れ落ちていく。

「母さん……、俺……もう無理だよ……。どうして……俺を生んだんだ……。」
拭っても拭っても溢れ出ていく涙は、俺の心を溶かしていってしまいそうであった。

そうしているうちに、村の方面が妙に明るくなってきた。ただ明るいのではなく、赤い炎がメラメラと照らしている。

俺は駆け出した。走って、走って、ようやく村に辿り着いたとき、村の惨状が目の前に広がった。
家は燃やされ、人々は身ぐるみ剥がされ肉片になって道端に転がっていた。あの暴言を吐きだしていた奴らが、ただの肉片になっている。あの時切りつけてきた奴らも首を刎ねられている。

……俺はこの上のない何かを感じていた。

素早く動く人影が見え、俺はその後を追った。どうやら盗賊が村を襲撃したようだ。
盗賊の長が、数人の村人を捕えていた。その中には、親子と村長もいた。
「おいおい、この村はこんだけかぁ……?これじゃあ、俺らの仕事に合わねえねなあ?」盗賊が蹴り飛ばす。
「我々は自給自足でここで生きています!どうか……!どうか、命だけは……!」村長が命乞いをしている。

「ははは……っ!……笑えるねぇ……!それ最高だよ!」俺は物陰からゆっくり出てくると、腕を鳴らした。
……俺の中で、どす黒い何かが湧き上がってくるのを感じた。あいつらが痛めつけられているのを、心から喜んでいた。心の底から笑っていた。

「お前は何者だ?!」盗賊は駆け寄ると剣を俺に向けてきた。
「おめぇは……!」村人たちも俺をにらみつける。
「おめぇの仕業か……?!この疫病神が……っ!」一斉に俺に対する悪意をぶつけてくる。

「ほぉ……、俺がこの盗賊たちを雇って襲わせたと。そうして、俺だけ悪者にしたいわけかぁ……ふぅーん……?」俺はどす黒い感情に飲み込まれていた。

「俺は何者でもない、この村の村人ですよ、えぇ……。」そうして剣を向けてきた盗賊の下っ端の腕を掴むと、腕を捻り潰した。下っ端は言葉にならない悲鳴を上げている。
「あァ……、心地ガ良イ……。」
「おめぇ!その力を使って俺たちを助けろ……!今まで育ててやった恩はどうしたんだ……!」
「恩、だト…?俺ハ恩なんて一つも感じちゃあイねぇヨっ…!」
そうして、俺は高ぶるどす黒い感情に完全に飲み込まれた。
黒い影が俺を包み込むと、俺の身体にも変化が起きる。

身体がずんっと重く感じる。それと同時に、視界がどんどんと高くなっていくのを感じた。
ふと身体を見ると、筋肉の筋が蠢き、強靭なものに変わっていく。身体中を締め付けるように、激痛と熱が襲う。俺は荒い息をしながら耐えていた。
手足からは太く鋭利な黒い鍵爪が生えると、それらは手足の形状すら変えていく。
手はどんどん人のそれから変わっていき、指の間が広がり指自体も太くなっていく。腕もどんどん太く筋肉が覆うと長さも変わっていった。
足もまた手と同様に変化していくと踵が地につかなくなりはじめる。姿勢を崩した俺は膝を付いて何とか変化に耐えていた。
それと同時に尻からは突き出してくる感覚を覚えた。それは熱と痛みを伴ってどんどんと伸びていく。地面を這うそれは、変化していく身体を喜ぶかのように揺れている。それはしなやかで太い巨大な尾であった。
尾から腹、胸までが変化していくと、首が伸びていく。それは同時に頭の形状の変化も誘発する。音を立てて骨が動く。激痛が襲うと、俺は痛みに耐えながら瞳を閉じていた。顔が前方へ突き出していく感覚があった。口が広がっていく感覚と共に、舌も伸びて薄くなっていく。頭の先から突き出していくそれは太さ得ながら固い角になっていく。角は曲がりながら枝分かれしていく。
そうして背から何かが飛び出していく感覚が襲う。今までの俺を突き破るかのように抑え込んでいたものは背から飛び出すと被膜を得ながらどんどんと大きくなっていく。
身体が今まで以上に熱を帯びると身体全体に何かが覆い始めるのを感じた。

熱が少し冷めると、俺はそっと瞳を開き全身を見回した。視界が少し横に広がった感覚があった。
黒く、艶やかな鱗が生えそろっている身体は鱗と筋肉が装甲のように覆っている。手足には鋭い爪があり、背後には巨大な翼としなやかな尾がある。

俺は、人ではない怪物になったのであった。それが嬉しくて堪らなかった。興奮のあまり、俺は全身に力を込めて、咆哮した。その咆哮が全身に響くと、俺は今まであった理性を変えていったのであった。

「……ど、ドラゴン……だと……?!人が、ドラゴンになるなんて……?!」盗賊の下っ端達は俺を見上げている。
叫び散らかしている煩い人間は、足で踏みつぶした。
「おお……!それだ……!それを使って、こいつらを蹴散らしてくれ!」村長が俺に命乞いをしてくる。
煩い……邪魔だ……。村長と親子を握る。少し力を込めると、苦しそうにもがく。苦痛の表情がこの上なく堪らなかった。
「やめろぉ……!止めてくれ……!」悲鳴が俺を更に喜ばせる。
『……オレハ……オマエノタメニ……イキルノヲヤメタ……』そうして、泣きじゃくる人間を握りつぶした。。ようやく俺は、心から解放された。手にへばりついていた肉片を振り払うと再び咆哮した。ドラゴンは心の底から咆えたのであった。
posted by 暁 紅龍 at 17:54| Comment(0) | 自作小説←New! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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